THOMASから不登校で悩むあなたへ


学校へ行きたくない、どうして学校へ行かなければならないのだろう、毎日学校へ通うのが苦痛だ、学校の事を考えるとゆううつになる・・・そんな悩みを抱えている不登校の児童や生徒は決して少なくありません。
理由は様々です。
先生とのウマが合わない、集団生活が苦手、いじめにあってしまった、なんとなく、など、人それぞれ、十人十色の事情を抱えているのです。

そんな悩みを抱えている皆さんに、なにも学校へ通う事が全てではないという事をご紹介いたします。

~もう学校へは戻らない~

日本には、納税、勤労、教育という3つの国民の義務があります。
この「教育」は、教育を受けさせる義務であり、逆に子どもたちには教育を受ける権利が与えられます。
この教育の義務は、基本的には家庭教育は認められず学校へ通わせる事を指しています。
しかし、子どもに教育を受ける義務があるわけではなく、子どもに与えられるのはあくまでも権利であって、子どもの意思により学校へ通わない場合は、家庭教育での教育も認められるのが現代の日本なのです。

だから、大人は子どもに学校へ通える環境を与えなければいけませんが、その上で子ども自身が学校へ行かないという事を選ぶのは何の問題もないのです。
学校へ無理して通う必要はありません。

~ホームスクーリングのすすめ~

学校へ行きたくない不登校の子どもたちにはホームスクーリングをおすすめします。
家庭環境で学習ができるホームスクーリングでは、毎日規則的に学校へ通う事なく、自分の家や、学校以外の環境で人生に役立つ物事を学ぶことができます。

当ホームページでは5つの学習方法についてご紹介していきます。
自分に合った方法で生きていくのに役立つ「学び」を探してみてはいかがでしょうか。

1.保護者から家庭で学ぶ

まず、最もオーソドックスなホームスクーリングの方法として、自宅で両親などの保護者から学ぶ方法をご紹介いたします。

市販されている学習教材や参考書を購入し、それを活用して親子二人三脚で学習を進めていきます。
もしくは、毎月定期的に届く学習教材を購入して、それに取り組む事もできます。

このホームスクーリングの最大のメリットはコストがかからない事です。
塾に通わせたり、家庭教師をつけたりすると、どうしてもその分の費用がかかってきますが、参考書を買うぐらいの出費で済みますので、家計への負担は軽くなります。
また、親子で学習を進めていくため、親子間、家族間のコミュニケーションが密となります。
学校へ行きたくない理由をとことん話し合ったり、好きな事や興味のある事、将来どのような生き方がしたいか、といったところまで会話を深めていく事により、親子の相互理解にもつながります。

デメリットがあるとすれば、両親共働きのご家庭では、なかなか勉強の時間を確保するのが難しい事、それから指導者が学習内容についてきちんと理解できていなければならないため、教える側に立つ両親の実力が物を言う事が挙げられます。

他にも、家族であるがゆえに、わがままが出やすくなる、ケンカが発生しやすくなる、家族以外の他人とのコミュニケーション能力が養われにくくなる、などのデメリットも挙げられます。
100%家庭学習だけに傾倒するのではなく、様々な学習方法の中のひとつの手段として補佐的に活用する事をおすすめします。

2.オンライン家庭教師で学ぶ

次にご紹介するのは、オンライン家庭教師を用いた学習方法です。
インターネット環境が整っていれば、家にいながらにして先生に勉強を教えてもらう事ができます。
好きな時間に先生を選んで勉強を教えてもらえますし、料金も幅広く設定されているため、家計を圧迫しない程度で活用する事ができます。

塾へ通う交通費がかからず、実際に家に来てもらう家庭教師の場合にかかってくる先生の交通費もかからないため、余計な費用を節約する事もできます。

オンライン家庭教師のサービスの多くが、運営サイトに登録している先生方が「この時間、授業可能です」と示してくれているオープン枠の中から、自分の都合の良い時間を選んで予約するシステムを採用しています。

そのため、相性の良い先生を選ぶ事ができて、更に自分の都合に合わせて予約を入れていく事ができるのです。

オンライン家庭教師のメリットは、専門的な知識や教えるノウハウを持つプロの先生に勉強を教えてもらえる事、料金やコマ数などを自由に選べる事、家にいながら学習ができる事などです。

3.気分を変えて山村留学などに参加する

両親などの保護者と一緒に勉強する、オンライン家庭教師で勉強する、これらの方法は家にいながらにして勉強ができる方法でした。

なんらかの事情で家の外に出る事が難しい方にはピッタリの学習方法ですが、たまには気分転換に外出して家とは異なる世界で過ごしたいという方には、山村留学などに参加するという方法もおすすめです。

山村留学とは、年間単位で農山漁村に移住したりホームステイしたりして、その地域の小中学校へ通いながら、自然豊かな田舎の暮らしの中で様々な事を学べるというプログラムです。
国内で留学する、といったイメージでしょうか。

例えば、都会の学校と合わずに不登校になってしまった場合でも、人口の少ない農山漁村の小中学校で、1学年10人前後程度しかいないような小規模なクラスならば、のびのびと学校生活を満喫できるようになるかもしれません。
もちろん、これはあくまでも仮説ですので、留学先の学校とも合わなければ無理して期間中通い続ける必要もありません。
ただ、一歩踏み出してみるという意味では、実験的に山村留学にチャレンジしてみても良いかもしれません。

子どもだけで地元の家庭にホームステイする事もできますし、家族で移住して暮らす事もできますので、お子さんに合った方法を選びましょう。
山村留学生のための寮を用意してある地域もあり、寮生活を送る事もできます。

4.海外ホームステイなどで生活を変えて世界を広げる

山村留学は国内留学のようなイメージでしたが、海外留学、もしくは海外ホームステイ体験という方法を選び、日本を飛び出してみるのもひとつの貴重な学習体験の機会となります。

言葉があまり分からなくても、ボディランゲージや表情で伝えたい事は思っているよりも伝わるものです。
このノンバーバルコミュニケーション(言葉を使わないコミュニケーション)の中で、人との関わり方や、全く新しい環境下で生きていくスキルを身に着けていく事もできます。
少しずつ現地の言葉を覚えていき、言葉でのコミュニケーションが取れるようになれば、新たな価値観が生まれて人生観も大きく変わる事でしょう。

日本とは異なる習慣や文化を持つ海外で、もしかしたら日本にいる時よりも居心地が良い、生きやすい、と感じるケースもあるかもしれません。
そのまま現地に留まって就学、就職まで進む選択もできます。
逆に、日本を出て海外で暮らしたからこそ実感できる日本の魅力や暮らしやすさ、居心地の良さを感じるケースもあるでしょう。
この場合は帰国後に日本で生活する中で、物の感じ方がより良い方向へ転じたり、人や環境に感謝できるようになったりするなどの効果が期待できます。

とにかく、一度日本を飛び出して、全く知らない新しい世界へ飛び込んでみる事により、それまで自分自身が生きてきた世界がいかに小さなものだったのか気付く良いきっかけとなりますので、海外へ行く事は金銭的に余裕がある場合には是非おすすめしたいです。

5.神の助けを少しだけ借りる

最後にご紹介するのは、神の助けを借りる方法です。
いきなり神が登場して胡散臭いと思われるかもしれませんが、教会では実に様々な事を学ぶ事ができます。
特筆すべきは、生き方について神が説いてくださるという事です。
その説教の内容を聞き、自分自身でもその意味を噛み砕き、感じ、反芻する事により、不登校という事実からくる不安や、人と違う事への恐れなどから解放される効果があります。

キリスト教徒ではなくても、教会へ行きミサに参加する事はできます。
日本では全国各地に沢山のキリスト教教会があり、広く人々を受け入れています。
外国人の宣教師(日本にキリスト教を広めるべくやってきた神父・牧師)が説教をしている教会もあれば、日本人の神父・牧師が説教をしている教会もあります。
神父・牧師によりますが、ほとんどの説教で、神父・牧師が自身で噛み砕いた聖書の解説を聞く事ができます。

聖書を読んでみて、その解説を聞き、自分なりにも解釈し、キリスト教の教えを知る事により、神の意思を自分自身の生き方に投影して考えられるようになります。
神は全て許し、全て受け入れます。
ですから、不登校で悩みを抱えていたり、将来に不安を感じていたりする方にも、必ず救いの手を差し伸べてくださいます。
神の言葉を知る事で、不安や悩みから解放され、自分らしい生き方ができるようになり、ひいては神の教えに基づいて教会で「生き方」を学習する事もできます。

ひとつ指針となる「教え」を受けられる貴重な場となりますので、キリスト教徒でない方も、自分の知らない視点で「救い」というものを実感する事ができるかもしれないので、一度足を運んでみるというのも良いでしょう。

~5つの「学校へいかない」という方法を活用する~

学校へ行かずに学ぶ方法を5つご紹介しましたが、どれかひとつに偏るのではなく、バランスよく生活に取り入れる事が人生に良い作用を及ぼすと考えられます。

学校の授業で教わるような、いわゆる「読み・書き・計算」などについては、この世界で暮らしていく上で必要最低限の知識となりますので、きちんと家庭学習を進めていく事が大切です。
親御さまから直接教えても良いでしょうし、オンライン家庭教師、もしくは実際に家に来てもらう家庭教師などに教えてもらうという方法もあります。

机上の学習だけでは得られない、自然体験や外国体験、国際交流などについては、山村留学や海外留学を通じて実現する事ができます。
これにより、ただ知識だけを蓄える学習では得られない「体験」を通して得られる生き方の礎のようなもの、人とのコミュニケーション能力などを養う事ができます。

そして、不登校という、現代の日本では少数派、イレギュラーとされる立場に不安や焦り、悩みなどを感じた際には、教会に足を運んで、神の教えを知り、自身の生き方を振り返って「これで良い、大丈夫」と思えるように、自分で救いを見つける事をおすすめします。

繰り返しにはなりますが、不登校、学校へ行けない事は、決して悪い事ではありません。
行きたくもない学校へ無理して通うよりも、のびのびと人生を謳歌して生きるために必要な知識や知恵、技能を楽しみながら学習する方が有意義に時間を使う事ができます。
不登校で悩んでいらっしゃる方は、ぜひホームスクーリングという新しい道を歩みだし、ストレス無い「成長」を目指してみてはいかがでしょうか。 web拍手 by FC2

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